2008年7月16日水曜日

経済学における投資

経済学における投資は、資本を増加させることを指す。資本形成ともよばれる。

例えば、設備投資や公共投資が挙げられる。これらの投資は、民間資本や社会資本を増加させ、経済の生産力を向上させる。

また同時に生産設備などの投資財(財を生み出すための財)を需要することでもあり、合わせて乗数効果による需要拡張効果も持つ。

つまり、投資は供給力を増加させ、同時に需要も増加させる(投資の二重性)。閉鎖経済においては、この需給が均衡するのは「ナイフの刃」(ハロッドによって提唱された)の上を歩くように厳しい条件があり困難であるが、開放経済においては、貿易がこれらの需給ギャップを吸収する。

このような国では投資が盛り上がることで需給がバランスを取った黄金時代を迎えることができる。
また、貨幣経済が浸透していない封建農業経済でも、一定量の労働力を割いて灌漑設備建設や開墾をすることで、現時点での作物生産が減少しても、将来より多くの作物生産を得ることが出来る。これも投資に当たる。

金融における投資

金融における投資は、投じたお金が経済活動に使われることによって得られる利益を、資金提供の見返りとして受け取ること。

例えば、証券(株式、債券等)購入を通じて提供されたお金で、企業が工場を増設して利益をあげ、その利益が企業価値の増大によるキャピタルゲインや配当として、投資家に還元される場合が該当する。

高いリターンを目的に、リターンに見合わない、より高いリスクを取る投資のことを、投機と呼ぶ。

一方で、売買主体のリターンの合計が必ず0かマイナスになる対象への行為はギャンブルと呼ばれる。例としては、宝くじ、競馬、パチンコなどが挙げられる。

投資とは

投資とは、主に経済において、将来的に資本を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す

どのような形態の投資も、リスクが伴う。一般に、投資による期待収益率が高い場合、リスクも高まる。この一般則に反する取引が可能な場合、裁定取引が行われ、収益率の低下またはリスクの増大が起こる。